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4話 バリア能力のさらなる探求

مؤلف: みみっく
last update تاريخ النشر: 2025-06-24 20:02:14

 外を見ると、まだ10人ほどの兵士が負傷して倒れている。彼らの呻き声が聞こえてくる。鎧は傷つき、疲労の色が濃い。俺は馬車の外に出て、彼らにも治癒ポーションを飲ませた。全員の傷が無事に回復し、元気を取り戻していく。彼らの顔に、みるみるうちに血色が戻っていくのが見て取れた。感謝の言葉が次々と投げかけられる。

 うぅ~ん……料金を請求したいところだが、ポーションの価格調査をして値段設定をしていないし、この世界の貨幣価値も分からない。それに、今回は人命に関わる緊急事態だったし……まあ、今回はいいか。材料費も手間も何もかかってないしな。それより、貴族に関わると厄介事に巻き込まれる気がする。

 そう思い、俺はそっと人混みに紛れ、その場を音もなく立ち去った。人々の喧騒が、少しずつ遠ざかっていく。振り返ると、ミリアがまだ俺の背中を見送っているのが見えた気がした。

 それにしても、あの貴族の女の子は可愛かったな……前世の世界だったら、アイドルとかになってもおかしくないオーラがあった。

 同じくらいの歳だったよな。彼女は無理でも、友達になれたら嬉しいんだけど、貴族は面倒ごとが多いからやめておくか。

 あ、宿代くらいは請求しておけばよかったかもな……。そのくらいの価値はあっただろ。

 まあ、お金は今のところ必要ないし、食料もある。寝るのは町の外でテントを張ればいいか。

 上着を渡してしまったのを思い出したので、同じデザインの服をイメージし、バッグから取り出した振りをして新しい上着を着た。肌に馴染む布の感触が心地よい。

 ——夜の森、バリアの限界

 そろそろ夕方になってきたし、町から出て寝る場所でも探すか。空は茜色に染まり、鳥たちの囀りが聞こえる。西の空には、大きな夕日がゆっくりと沈んでいく。

 町の外に出てしばらく歩くと、小高い森が見えてきた。木々の間から差し込む夕日が、地面に長い影を落としている。そこでバリアを張り、テントを設営する。直径数メートルはあるだろうか、透明な膜が周囲の空間を包み込んだ。テントの中にベッドと椅子とテーブルを出し、ゆったりと食事を済ませてからベッドに横になった。焚き火の代わりに、料理を温めるための温かい光が灯っている。

 今日は町にたどり着いただけで、情報収集はほとんどできなかったな。明日は……ちゃんと情報収集しないとな。

 まあ……今日は、この世界には「魔法」や「特別なポーション」が存在しないと分かっただけでも、十分な収穫だったかもしれない。ゲームの世界という認識は、少し改める必要がありそうだ。

 明日は、この世界の貨幣価値とかを調べてみよう。

 焚き火でもしようかと拾ってきた薪だったが、調理済みの料理を出せることを思い出した。それに……俺、火をつけられないんじゃないか? 火の魔法も使えないし……ライターを出せるのかな?

 ライターも出せるのか……すげぇ。優秀すぎる。手のひらに現れた金属製のライターは、ずしりと重く、精巧な作りだった。出したライターを使ってみると、ちゃんと火がついたので出したライターを収納する。

 これで、どこででも焚火ができるな。

 そうだ……時間のある時に試してみたかったバリアの練習でもするか。

 必要なくなった薪を一本手に持ち、ベッドに座って実験というかバリアの練習をしてみた。

 薪の先端で円錐をイメージすると、スパッと薪が簡単に切れて、先端が鋭く尖った杭になった。切断面は驚くほど滑らかで、まるで鋭利な刃物で切り落とされたかのようだ。

「へぇ……面白い」

 俺は感心した。次に薪に十字の形の切り傷をつけるイメージでバリアを一瞬だけ出すと、薪にきれいに十字の傷ができた。まるで目に見えない彫刻刀で刻んだかのようだ。

 これって……防御スキルとしても優秀だけど、十分に攻撃スキルとしても優秀じゃないか? てっきりバリアは防御にしか使えないと思ってたのに……と、改めて思った。

 よし……最後の実験だ。少し怖いけど……自分の爪をバリアで切ってみたが、切れない? あれ? 自分はすり抜けるのか? バリアを目の前に張り、そっと指で触れてみると、硬い何かがあり、確かに触れる。冷たい透明な壁に触れているような感触だ。すり抜けるわけじゃなくて、自分には傷がつかないということか……。

「超優秀じゃないか。さすが女神様のスキルだな」

 俺は感嘆の声を上げた。これでこの異世界でも、かなりの自由を手に入れられるだろう。

 バリアを試した結果、場所の指定、範囲、形状、対象物の指定、対象の箇所指定、そして追尾まで、イメージするだけで自在に操れる。本当に便利で優秀なスキルだ。

 試しに薪を放り投げ、空中で「十字の形に傷をつける」とイメージしてバリアを発動すると、薪は正確にその形にスパッと切り裂かれた。切断面は驚くほど滑らかで、まるで鋭利な刃物で一瞬にして刻まれたかのようだ。今回は場所を指定したのではなく、落ちて移動する対象物の「特定箇所」をイメージしたことで、俺の思った通りの場所に傷を付けられたのだ。

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  • 異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。   へんしゅうちゅうーです。

    続きは書けていますが、ただいま調整中です( ̄▽ ̄;)仕事が忙しくてぇ……編集する気力が。放置しているわけではありませんので、しばらくお待ちください✨ミリアさんのツンデレは、いかがでしょうか?たぶんツンデレさんを扱うのは初めてでして……しんぱい。お読みいただきありがとうございます(●'◡'●)

  • 異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。   19話 王都への道、二人きりの時間

     それにしても、国王からの呼び出しとは……。まあ、思い当たる節といえばポーションの件くらいしかないよな。他に何かした覚えもないし……。 「出発のご準備ですか?」 ミリアが心配そうに俺を見つめてくる。「まあね。国王様からお呼び出しだからさ」「わたくしも、ご一緒させていただきますわ」 ミリアは、まったく迷いのない声で言った。「本当に? 実は一人で行くの、ちょっと不安だったんだよな」 貴族のミリアが一緒にいてくれれば、かなり心強い。それに俺、国王との謁見の作法なんて何も知

  • 異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。   18話 ギルドの許可証と国王の召喚

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